ニュースを見て。

大阪から新横浜まで行く新幹線の中で
隣に座っていた知らない男に胸を触られた。

車両の一番前、そして窓際の席でうたた寝をしていた私が
びっくりして目を開けると、その男は
「す、すいません!」
と言って、狸寝入りを始めた。

時々薄目を開けて、睨みつけている私を確認する。
男は震えている、私だって震えていた。
悔しくて、悔しくて、怖くて。絶対、逃がさへん!

平日の、乗客がさほどいない自由席。
男から目を離さず、ひたすら乗務員が来るのを待った。
それはとてもとても長い時間。。。

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待ち続けた制服姿が見えた時、声を出した。
「すいません、この人、私の胸を触りました。痴漢です。
どこかへ連れてって下さい。」

突然のことで、事態がよく分からない乗務員。
「お客さん、席を移動してもらえますか?」
男は、身に覚えがない、というようなことを言っている。

「お客さんが席を移動されますか?」
今度は私に聞いてきた。まだ半信半疑だ。
「私は悪くない!この人(男)をどっかにやって下さい!」

乗務員が再度、「お客さん」と声を掛けると同時に立ち上がった
その卑怯者は、舌打ちしながら棚に置いてあった自分の荷物を
私に当てるかのように乱暴に引きずりおろした。

この行為を見て、乗務員は男の腕をつかもうとした。すると男は
「君はウソつきだ!私の方が被害者だ!!!!」
と大きい声で言い放った。私を指差しながら。

「さっき、胸さわって、すいませんってゆったやんか!!!!!」
泣いてしまった。悔しくて、悔しくて、悔しくて。

その後、男は新幹線の中を逃走。乗務員もつかまえようと追いかけて
くれたが、どこかのトイレに逃げ込まれ、次の停車駅の名古屋で
そのまま逃げられてしまった。

私は誰もいない車両(グリーン車?)に連れていかれ、
経緯を聞かれた。でも、届け出は出さなかった。
あまりにショックで顔を思い出せなかったから。

2種類の飲み物とおしぼりと持ってきてくれた乗務員。
新横浜に着くまでの間、何度も何度も様子を見に来てくれた。
「大丈夫ですか?」

ありがとうね、乗務員さん。


このあと5年くらい、ひとりでは新幹線に乗れなかった。
16年 経った今も、ひとりで新幹線に乗る時は、
『車両の一番前』と『窓際』は極力避けている。


私なんかより数百倍の、想像もできないほどの怖い思いをした人の
心の傷は一生もんや。

なんや、18年って。アホか。
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by konochia | 2008-09-25 11:43 | ちあきの日常 | Comments(0)